表具 完光堂の仕事

美術作品の軸装、額装、およびその修復を手がけています。作品に布などで衣装を着せたり、衣替えしたりする仕事です。

お客様にも、訪れるご友人にも喜んでいただける、作品を暮らしに織り込んだ、心ゆたかな生活のお手伝いをしています。

表具の世界は現在、「表装作家」という表現を中心にする方、「修復家」という書画の修復を専門にする方、「表具師」という伝統的なかたちを展開する方という三つに分化しつつあります。こうしたなかで、完光堂が目指しているのは、それぞれが向かっている方向を含んだ「今」を大切にする表具です。

伝統的な素材を大事にしながらもファションやファブリックの布、海外の布も使います。お客様のお気に入りの布や着物で仕立てることもできます。

修復に当たっては、無理に綺麗にするのではなく、時代感を大切にした丁寧な仕事を心がけています。現状の表具をそのまま再利用して、仕立て直す「締め直し」も承ります。

お客様の作品の他、作家さんの個展、ギャラリーさんの企画展のお手伝い。また完光堂ならではのこだわりの制作品の展示と販売もいたします。

表具がとくに興隆した室町時代から江戸時代前期にかけての古典表具を参考にしつつも、これからの表具のありかたを探り、お客様、作家さん、ギャラリーさん、表具にまつわる職人さんと共に歩むことで、この国で育まれた表具を、今という時代に息をするものにしたいと考えています。

吉橋 玄雄